「豆は冷凍保存すればいいですか?」という質問を週に何度か受けます。答えは「長期保存なら有効だが、日常使いには向かない」です。もう少し詳しく説明します。
まず、鮮度が一番大事という話 ¶
どんな保存方法を使っても、焙煎から時間が経てば豆は劣化します。焙煎後2週間以内に飲み切るのが理想で、開封後は1週間以内が目安です。当店では焙煎日をラベルに記載しているので、購入時に確認してください。スーパーで売っている豆に焙煎日が書かれていない場合、いつ焼かれたかわからないということです。
常温保存の基本 ¶
開封後の豆は、密閉容器に入れて直射日光を避けた常温保存が基本です。冷蔵庫に入れると、出し入れのたびに結露が発生して豆が湿気を吸います。これが味を落とす原因になります。密閉容器はガラスでも金属でも構いませんが、バルブ付きの袋(ガスを逃がしながら外気を遮断できるもの)が最も使いやすいです。
冷凍保存は長期保存に限る ¶
1ヶ月以上使わない豆を保存する場合は、冷凍が有効です。ただし、一度冷凍した豆は解凍後に再冷凍しないこと。使う分だけ小分けにして冷凍し、使う前日に冷蔵庫に移して自然解凍するのが正しい手順です。冷凍庫から出してすぐに挽くと、結露で豆が湿り、グラインダーに負担がかかります。
挽いた後の豆はすぐ使う ¶
挽いた豆(粉の状態)は、豆のままより劣化が早いです。空気に触れる表面積が増えるため、香りが数時間で飛び始めます。当店で豆を購入いただく際に「挽いてほしい」とおっしゃる方もいますが、できれば豆のまま持ち帰って、飲む直前に挽くことをおすすめしています。グラインダーがない場合は、店頭でご相談ください。
保存方法より、鮮度の高い豆を買うことの方が大事です。近くに自家焙煎の店があれば、少量ずつ買い続けるのが一番おいしく飲める方法です。