ハンドドリップは難しそうに見えて、実は押さえるポイントは3つだけです。Cedar Blend Groveに来てくれるお客さまから「家で淹れるとなぜかおいしくない」という相談をよく受けます。たいていの場合、原因は豆の鮮度か、湯温か、蒸らしの時間のどれかです。
湯温は93度前後が基準 ¶
沸騰したお湯をそのまま使うと、コーヒーの成分が出すぎて苦みが強くなります。目安は93度前後。沸騰後に30秒ほど待つか、別の容器に一度移すと温度が下がります。温度計がなければ、湯気が少し落ち着いたくらいが目安です。浅煎りの豆は少し高め(94〜95度)、深煎りは少し低め(90〜91度)にすると、それぞれの風味が引き出しやすくなります。
蒸らしは30秒、これだけ守ってください ¶
ドリップを始める前に、少量のお湯を全体にかけて30秒待つ「蒸らし」の工程があります。これをやると、豆からガスが抜けてお湯が均一に浸透しやすくなります。新鮮な豆ほどガスが多く出るので、蒸らし中にこんもりと膨らみます。膨らまない場合は、豆が古くなっているサインです。蒸らしを省くと、抽出にムラが出て味が安定しません。
挽き方は器具に合わせる ¶
ハンドドリップには中挽き(グラニュー糖より少し粗いくらい)が基本です。細かすぎると苦みが出すぎ、粗すぎると薄くなります。ペーパーフィルターを使う場合は中挽き、金属フィルターの場合は少し粗めにするとバランスが取れます。当店では豆を購入いただく際に、どんな器具で淹れるかを聞いて、その場で挽き方を調整しています。
豆の鮮度が、実は一番大事 ¶
どんなに丁寧に淹れても、豆が古ければおいしくなりません。焙煎から2週間以内に飲み切るのが理想です。スーパーで売っている豆は焙煎日が書かれていないことが多いですが、自家焙煎の店では必ず焙煎日を確認してください。当店では焙煎日をラベルに記載しています。開封後は密閉容器に入れ、直射日光を避けて常温保存が基本です。冷凍保存は長期保存には有効ですが、解凍時の結露に注意が必要です。
道具は高くなくていいです。豆の鮮度と、この3つのポイントを守るだけで、家のコーヒーはかなり変わります。わからないことがあれば、店頭でも気軽に聞いてください。